今日はZigZagインジケーターについて話をしてみたいと思います。
チャートを開いたとき、初心者の人が波形認識をする時にどこが高値、どこが安値なのかなという風な識別がちょっと難しい時があるんじゃないかなと思います。
例えばこのチャートの左側の方から見ていった時に
目立つ高値安値がこれかなーと見た時に
じゃあ左上を下降トレンドのスタート地点として
下降1波、2波、3波なのかな・・・
でも安値が前回安値を切り上げていて
下降3波になってないなぁとか、
という迷いがあったりすると思います。
その他、この次の高値から次の安値をどれにしようかなと言ったときに、
最安値はこれですが、ここまで下降1波として引いてしまっていいものなのか、
それともこの辺の安値高値を刻んで下降1・2・3とするのかな。
そんな迷いがあるかなと思います。
それを解消する一つの方法としては、
MT4に標準で備わっているインジケーターを使ってみるということです。
挿入メニューからインジケーターでカスタムでジグザグです。
パラメータ標準としては、12、5、3 が出てきますが
そのまま実行してみますと、このような赤い線が出てきます。
ちょっと見づらいのでカスタマイズしまして、
色の設定を黄色、線の太さをちょっと太くします。
そうするとこんな感じですね。
そうすると先ほど適当につけた高値安値と比較してみますと、
左側の高値はちょっと画面から消えてますが、
先ほどつけた安値がここでしたが、
その間にジグザグは安値高値を追加していたり、
先ほどはここでしたが、その先、
安値、高値、安値、だから、もうちょっと細かく、
ここは安値・高値を刻んでるぞという結果になっています。
ですので、最初、ローソク足のチャートだけを見て、
高値と安値、どこかわからないぞ、
波形認識できないぞという人にとってみると、
ジグザグインジケーターは一定の手助けにはなるかなと思います。
Y塾ではどうしているかというと
ローソク足1本1本丁寧に見てあげて、
どこが高値なのか、どこが安値なのかを
定義に基づいてマーク付けしていきます。
ですので、先ほどのジグザグインジケーターで言うところの
この辺のマーク付けでしたっけかね。
こんな感じだったと思いますが、
先ほどのジグザグインジケーターがつけた高値安値よりも
もうちょっと細かく高値安値を、波形を見ていきます。
先ほどジグザグを設定した時には
パラメータは初期値を使ったんですけれども
もうちょっと高値安値を細かく刻んでほしいなぁという時には
パラメータを調節します。
2つ目のジグザグを入れてみたいと思いますが、
これを例えば12から2とか極端に小さくしてみます。
バックステップを1で、色は白色にして、ちょっと見やすいように線をちょっと太くしてみます。
そうするとこんな感じです。
線を太くしてますのでちょっとローソク足が見えづらくなってしまってますが、
パラメータを小さくすることで細かくここで
黄色の線としては上昇一波だけれども
白レベルでは上昇5波だよみたいな感じで
細かく刻むように設定することもできます。
ただ、実際問題、こういう風に黄色と白のジグザグを
そして線をちょっと太くしてしまうと、
ローソク足がほとんど見えなくなってしまいますので、
私としてはローソク足をできるだけそのまま見ていきたいので
あまり線を入れるのはどうかなと思います。
消しておきます。
私としては何もない、線をローソク足の上に引くようなことがない、
素のローソク足をそのまま見た方が環境認識しやすいです。
このジグザグをどのようにトレードに活用していくかですが、まず一つは環境認識。
もう一つがトレードタイミング。
エントリータイミングに使っていけるかもといったところです。
まず環境認識については、ダウ理論の考えに基づいて
高値安値切り上げているのか切り下げているのかを見ていって
例えばこの辺であれば、高値を切り下げていって安値も切り下げているので
ここは下降トレンドだなということが言えます。
そしてその後、高値がほぼ同値でひげ先を見るとわずかに切り上がっていって、
ここから前回高値を切り上げたので、
上昇トレンドに転換をしたのかなという風な可能性を見出します。
しかし、その後、前回安値を切り下がってしまう。
切り下げてしまって、上昇トレンドを否定する下降を継続となってしまったので
ここは高値切り上げ安値切り下げでトレンドレス。
トレンドになってないという風な見方をする人もいるでしょうし、
全体的には高値切り下げ安値切り下げで、下降トレンド継続したなという風に見る人もいると思います。
その後、今日はこの前回高値を明確に大きく切り上げていきましたので、
ここはまた前回高値を切り上げて上昇トレンドへ転換したな。
現在は目線は上にした方がいいなということで、ダウ理論に基づいて環境認識
買い目線にした方がいいのか売り目線と見るべきなのかの判断としては使えると思います。
続いて2つ目の、ジグザグを用いたエントリータイミングの考え方です。
この黄色の線のジグザグはパラメーターの数値が初期値ですので、
ざっくりとした引き方にはなっていますが、
例えばトレードの考え方として、
絶賛上昇中では今あるけれども
この上昇した先で買うのではなく、
できれば上昇起点の方で買って
損切り幅を、適当に書きますが、
エントリーポイントをここだとすると
できれば損切り幅よりも利益幅が大きくなるようなポイントでエントリーしたい。
今まさに絶賛上昇中のこの先っぽで買ってしまった場合、
損切りをどこに置くかですが、
直近安値とすると相当の損切り幅になってしまいます。
実際問題、この損切り幅を許容してのエントリーとなると、
相当ロット数が小さくなってしまいますのでちょっと現実的ではありません。
なのでもう一度ジグザグ的にも高値をつけて
安値がどこかなーというふうに下がっている途中、そして
フィボナッチリトレースメントを使ってエントリーの判断をもう一つ加えてあげて、
例えばこの上昇1波の61.8%まで戻ってきたところ。
そして下位足でトレンド転換の兆しを見せたらここでロングエントリーしようかな。
こういう考えが一般的かなと思います。
Y塾としてはフィボナッチ61%まで戻ってきたなみたいな判断基準は
採用していませんが、一般的にはそういうふうに判断をしている人もいますし、
それで勝てればそれはそれでもいいかなと思います。
したがって、目線が上、そしてエントリーとしては
この上昇方向伸びてる最中の後半で買うのではなく、
一旦高値をつけて安値を今度つけそうなところまで押し目を作ってきたら買う。
そんなルールにするといいかなと思います。
このジグザグの動画を作るにあたって、
いくつか他の人のYouTube見てみたんですけれども
上昇3波達成、下降3波達成、
例えばこの例でいくと
高値切り下げ安値切り下げが確定するここで
下降3波目が始まるぞということで、
ここでショートエントリーするといいですよという
解説をしている人もいましたが、
今回これでいくと高3波達成瞬間でショートエントリーすると、
その後逆行されて、直近安値で損切り。
一番良くないところでショートエントリーをして、
含み益が一切でるることなく損切りになってしまい、
ちょっと悪い例になってますが、逆方向でちょっといいところは
今回はありませんが、エントリータイミングとしては
人によって考え方は違うかもしれませんが、
ジグザグを使ってある程度のエントリー基準を作る。
ルールを自分なりに作るというのはできるかなと思います。
その勝敗とか優位性があるポイントかどうかは、
また別ですが、その辺は各自検証してみるときの一つの基準として
ジグザグを使うのはアリかなと思います。
繰り返しますが、Y塾ではこういうジグザグツールは使わず、
Y塾で定義した高値安値の定義に基づいて高値安値のマーク付けをしていきます。
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