Y塾オリジナルツールとは
Y塾オリジナルツール(Yツール)とは、塾長が一人で開発したツールで、メタトレーダー(MT4)で動作するEA(自動売買プログラム)です。
自動売買と言っても「完全自動売買で誰でもほったらかしで楽に稼げる!」という夢のようなソフトではありません。
使い方は以下の3つで、チャート版とテスター版はインジケーター的な役割、トレード版はEAとして動作します。
- チャート版: 波形認識の自動化
- テスター版: トレード訓練
- トレード版: エントリー・決済予約
Yツールは一般公開しておらず、Y塾の受講生にのみ配布しています。卒業後も使用したい場合は月額使用料が必要です。
Yツールを開発した理由
プロフィールにも書いてありますが、Yツールを開発した主な理由は以下の2つです。
- 波形認識を自動化したい
- エントリーや決済を自動化したい
波形認識の自動化
波形認識(環境認識)をするために、ローソク足を丁寧に見ていかなければならないのですが、短いローソク足がごちゃごちゃ並んでいると高値・安値の見極めが面倒になる時があります。
そんな時、Yツールをチャートに設定しておけば、高値・安値を自動でマーク付けしてくれますので、波形認識の作業がだいぶ楽になります。
私もたまに、Yツールが描く波形を見て「どうしてそういう波形になるんだ?」と思うことがあるのですが、よく観察すると確かにYツールの波形処理が正解で、私の認識不足であることに気づく時があります。
ただ、複雑な複合処理までは完璧に対応しきれていないので、Yツールの波形は参考と言う位置付けです。
トレード訓練
トレード練習専用ソフトウェアである フォレックステスター(Forex Tester)ほどの高機能ではありませんが、MT4に標準で備わっているストラテジーテスター という機能とYツールを組み合わせて、過去チャートでトレード訓練することができます。
ストラテジーテスターは、一般的にはEA(自動売買ソフト)の性能を検証するために使用されますが、下の画像のような売買パネルを使ってトレードの練習を行うことができます。
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MT4 のストラテジーテスターの使い方が分からないなんてもったいない
エントリー予約・決済予約
チャートに張り付いていなくても「トレード手法で定義しているタイミングになったら自動で成行きエントリーしてくれるEA(自動売買プログラム)」です。
ただし、放置型の完全自動売買ではなく、エントリーできそうな状況になった時に自分の判断で予約を設定しておく必要があります。
上の画像のように設定した場合、以下の動作を自動で行ってくれます。
- 下降3波目の初動で成行きエントリー
- ロット数は許容損失10%で自動計算
- 損切りは直近高値の2pips上に設定
- 下降トレンド完成時に半分利確し、損切りラインを建値に移動
- 次の安値点灯時に全利確
Yツールのトレード予約機能を使うことで、チャートを四六時中監視する必要がなくなり、受講生が塾長とまったく同じタイミングでエントリーすることが可能になります。
トレード予約機能の実践動画はこちら。
開発秘話
プログラミングの基礎知識はあるものの、MQL4でのコーディングは初めてだったので、最初はかなり四苦八苦しました。
そもそもローソク足の数え方というか該当のローソク足の特定方法が分かりません。
チャートに表示されている何千本ものローソク足の中で、このローソク足はどうやって特定するんだろう?現在のローソク足から何本手前なのかを特定すれば良いのかな?でもローソク足は時間経過とともにどんどん追加されていくし、どうすれば良いんだー?
と、こんな感じで分からないことだらけです。
分からないことはググって調べれば、たいていは誰かが答えやヒントを載せてくれているので、それらを頼りに徐々に組み立てていきました。
一番お世話になったのは、こちらのサイトです。
試行錯誤を繰り返して、初期バージョンが完成するまでに3ヶ月から4ヶ月くらいかかったと思います。
その後も、受講生からの要望を取り入れたり不具合を修正し続けて、ソースコードのボリュームとしてはコメント行や空白行を含めて2万行の規模になりました。
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