MT4 のストラテジーテスターの使い方が分からないなんてもったいない

一般的にはEA(自動売買)の検証に使用する

MT4に内蔵されているストラテジーテスター は、一般的にはEA(自動売買ソフト)の性能を検証するために使用される。

例えば、2019年1月から12月までの1年間の過去チャートを流して、購入または開発したEAがどれくらいの成績を収めてくれるかをバックテストするわけだ。

そうなると、EAを使わず自分の判断で取引する裁量トレーダーにとって、MT4のストラテジーテスターは必要ないじゃん!となるが、ここでは、EA(自動売買ソフト)を使わない人でもストラテジーテスターを使うためのヒントを書いている。

ストラテジーテスターで何をするのか?

MT4に内蔵されているストラテジーテスターを使いこなせるかどうかで過去検証の質が雲泥の差になる。

そもそもFX初心者は、「過去検証をしろ」と言われても、何をどうすれば良いのか分からなくて途方に暮れると思う。だって、最初の私がそうだったから。

ビジュアルモードをONにして過去のチャートを流したとしよう。

さて、何をする?

この辺で買って、この辺で売ったらうまくいきそうだ。

この辺で売ったら、もっと上昇していってしまったから失敗だな。

とか、そんな低レベルで曖昧な検証しかできないだろう。(当初の私がそうだった)

エントリー基準を明確にしなければ、過去検証にならない

過去チャートを流して検証するのであれば、まずは、エントリー基準を明確にすること。

下がってきて、そろそろ反転上昇しそうだから買い!

こんなことをやっていたら、たまたま勝てることがあっても勝ち続けることはできない。

何がどうなったら買うのか、明確に決めること。そう、明確に。

他人に説明したら100人が100人納得できるレベルまで明確にすること。

エントリー基準に曖昧な部分が残っていると、本番で不安になってエントリーできなくなったり、条件を満たしていないのに衝動に駆られて不必要なところでエントリーしてしまう。

エントリー基準が明確になったら利確基準も明確にすること

利益確定の基準もエントリー基準と同様である。

曖昧さが残っていたら、決済後になってから

「持ち続けていたら爆益だったのに」

などと、後悔ばかりすることになるだろう。

FXに感情は不要。

自分で決めたルール通りに淡々と執行すれば良いのです。

ルール通りに決済できたのであれば、その後、どうなろうと関係ない。

利確ルールを破ったけど、利益を伸ばせたのであれば、それは失敗。

ルールを守れなかった自分を反省しなければならない。

損切り設定なんて余裕でしょ?

損切りできずに含み損が膨大になって退場させられる人をよく見かける。

どうにか戻ってきてくれ!頼む!と、お祈りトレードになったのでしょうが、エントリー時に損切基準が明確になっていないなんて信じられない。

エントリーする時は、こうなったら利確、逆にここまで行ってしまったら損切り。

というように、シナリオを作っておかなければならない。

いや、別に「決まり」がある訳ではないが、シナリオなしでエントリーするなんて狂気の沙汰としか言いようがないと思う。

ストラテジーテスターで手法を検証するために必要なこと

感情に任せて書いていたら、まとまりのない文章になってしまったかもしれない。

ここで、まとめると、

ストラテジーテスターで手法を検証するためには、以下が前提条件となる。

  • エントリー基準が明確になっていること
  • 利確・損切り基準が明確になっていること

その上で、過去チャートを流しながら線を引いたりマークを付けたりして、手法の優位性を検証するわけだ。

Y塾ではオリジナルツールを提供しています

Y塾ではカリキュラムの前半でエントリー基準と利確・損切り基準を教えているので、前提知識は持っている状態。

その上、Y塾ではオリジナルツールを提供している。

このツールは、授業で学習した内容を自動的にチャート上に描画し、エントリー候補の場面になると自動的にチャートを一時停止してくれる。

通常、ストラテジーテスターでは手動で買ったり売ったりといったトレード訓練はできないが、オリジナルツールを使うことで、売り買いを実際に行うことができるのだ。

このツールがあれば、過去チャートを使って存分にトレードの練習ができるので、生徒さんには寝落ちするくらいの勢いで使い倒していただきたいと考えている。

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