MT4の気配値表示のすべて(PC版)

MT4のメニュー:「表示」には「気配値表示」があるが、特別重要な機能ではないので、あまり気にしたことのない人も多いだろう。

私は通常、気配値ウィンドウは画面上に表示しておらず、必要な時だけ見る程度だ。

そんな「気配値表示」について説明していく。

気配値とは

気配値とは各通貨ペアにおける現在の売値と買値のこと。

下の画像では、ドル円(USDJPY)の買値が128.729 になっている。

今この瞬間に成行買いをした場合、128.729 で買える保証はないが、通常は128.729 付近の価格で買うことができる。

チャートは売値を表示

FX取引では「売り」と「買い」の両方がある。

売りから入っても買いから入っても構わない。

チャートは売値の価格の推移を表示しているので、「売り」取引ではチャート上の価格で売ることになる。

一方、「買い」取引では買値で買うことになるが、買値はチャート上に表示されている売値よりもスプレッド分だけ高い価格である。そのため、スプレッドが広い場合はチャート上の価格よりもだいぶ高いところで買わされる場合があるので注意が必要だ。

青色と赤色の違い

気配値の数字が青色のものと赤色のものがある。

値が上がると青色、値が下がると赤色になる。

この法則に沿う形で、私はローソク足の陽線を青系の色、陰線を赤系の色に設定している。

また、トレード実績でもロングを青色、ショートを赤色で表している。

サーバー時間

気配値表示のタイトルバーに表示されている時刻は最後に気配値情報を配信したサーバー側の時間である。

もし、FX会社のサーバーのトラブルや自身のインターネット回線やPCのトラブル等で正常に通信できなくなっている場合は、ここのサーバー時刻が現在時刻とずれているはずだ。

スプレッドを表示

スプレッドを表示させたい場合は、気配値表示ウィンドウ内のどこかで右クリックして「スプレッド」を選択する。

項目名が「!」なのは謎だが、下の画像例では、スプレッドが18ポイント(1.8pips)になっている。トレーダーの立場からすると、スプレッドが小さいFX会社が好ましい。

売買パネルの売値と買値を引き算してスプレッドを求めることもできるが、気配値を表示した方が、スプレッドを簡単に確認できる。

高値/安値や時間を表示

高値/安値や時間を表示させたい場合は、気配値表示ウィンドウ内のどこかで右クリックして「高値/安値」や「時間」を選択する。

高値と安値はMT4上のその日の最高値と最安値である。

時間は、最後にレート配信された時刻が表示される。

グレー表示の通貨ペアは取引できない

MT4をインストールした直後は、利用しているFX会社で取引可能な通貨ペアが全部表示されている。

通常、通貨ペアは黒字になっているが、自身が契約している口座タイプでは取引できない通貨ペアは灰色になっている。灰色の通貨ペアは取引できないので注意が必要だ。

通貨ペア一覧の整理の仕方

通貨ペアが多数表示されても実際に取引するのはその中の一部だけであるならば、自分に関係のない通貨ペアは気配値表示の一覧から削除しておくと良いだろう。

例えば、ドル円、ユーロ円、ポンド円だけで良いのであれば、その3つの通貨ペアのチャートを表示しておいた状態で、「すべて非表示」を選択すれば良い。

USDJPY、EURJPY、GBPJPY 以外の通貨ペアを一覧から消した。

通貨ペアを追加したい場合

通貨ペアを追加したい場合は、気配値表示のどこかで右クリックして「通貨ペア」を選択。

追加したい通貨ペアを選択して「表示」をクリックするか、通貨ペアをダブルクリックして表示を有効にする。

通貨ペアの表示順序を変更したい場合

通貨ペアの表示順序を変更したい場合は、ドラッグ&ドロップで移動できる。

取引条件の仕様

参照したい通貨ペアを右クリックして「仕様」を選択すると、該当通貨ペアの取引条件の仕様を確認することができる。

スプレッド:フローティング(値が固定ではなく常に変動する)。数字の場合は値が小さい方が好ましい。

小数桁:価格表示における小数点以下の桁数。(3の場合の例:110.364)

ストップレベル:指値や逆指値などの予約注文を現在価格から最低限離さないといけない値幅(単位:ポイント)。値は0(制限なし)が好ましい。

契約サイズ:1ロットの大きさ。取引画面に1と入力した場合の取引数量。(例:100000は、10万通貨。ドル円の場合は10万ドル)

証拠金通貨:証拠金額を表す通貨。通常、通貨ペア名の左側の通貨。USDJPYの場合はUSD。

利益計算モード:FX、CFD、Futures(先物)のいずれか。

証拠金計算モード:FX、CFD、Futures(先物)のいずれか。

証拠金ヘッジ:両建て時の必要証拠金。

証拠金率:証拠金維持率

取引:売買制限なし=取引可能、削除されました=取引不可能。

執行:マーケット=為替市場で取引されているレートで取引される。

 インスタント(即時)=マーケットに流さずFX会社内で取引を完結。

GTCモード(Good Till Cancel):注文の有効期限

最小取引数量:最小の取引ロット数

最大取引数量:取引可能な最大ロット数

数量ステップ:取引ロット数の最小増減値

スワップタイプ:金利差調整分の計算方式(ポイント、証拠金通貨、またはパーセンテージ)

買いスワップ:買いポジションでのロールオーバー時のスワップポイント

売りスワップ:売りポジションでの ロールオーバー時のスワップポイント

3日分のスワップ:土日のスワップポイント付与日

取引時間:

 呼値:チャートデータの更新時間帯

 取引:取引可能時間帯

各FX会社の取引可能時間帯の違い

ざっくり言えば、各FX会社での取引可能時間帯は、日本時間の月曜の朝から土曜日の朝までの平日5日間。

しかし、各FX会社で取引可能時間が微妙に違うので一応気にしておくと良いだろう。

XMTrading:夏時間中は月曜日の朝6時からチャートが動き出すが取引できるのは 6:05 から。土曜日は朝 5:58 までチャートが動いているが取引できるのは5:50まで。

OANDA 東京サーバー: 夏時間中は月曜日の朝6時からチャートが動き出すが取引できるのは 6:03 から。土曜日は朝6時までチャートが動いているが取引できるのは5:55まで。平日は朝5:55から6:10までの15分間は取引不可。

OANDAニューヨークサーバー: 夏時間中は月曜日の朝6時から土曜日の朝6時まで取引可能。 土日の呼値が 00:00-24:00 になっているが、実際は土日にチャートは動いていない。

楽天FX:月曜日の最初は1時間取引不可能。 平日は朝5:55から6:10までの15分間は取引不可。

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