今日は損切り位置の決め方について話してみたいと思います。
FXを始めたばっかりの人とかあまり勉強せずにちょっとトレードをしてみようという人のよくある失敗パターンとしては、ちょっと上がってきたところでそろそろ反転上昇をしそうだなというのでロングエントリー。
そして、損切り位置はどこかというと、損切り位置は特に決めずにとにかく上がってくれ上昇してくれということを期待してロングエントリーをするだけ。
こういう人が多いんじゃないかなと思います。
もし期待に反して下がってしまった場合は、下がっちゃったよということで本当はしかるべき場所で損切りしないといけないんですが、ここを損切りをするということは自分の負けを認めるということですので、なかなかそれを受け入れることができない人が多いです。
ありがちなのは、この辺で反転上昇してくれということで、ナンピンロング、反転上昇を狙ってのナンピンロング。
しかし、どんどん価格が下がり続けていって、含み損が膨れ上がって最悪な時は最安値でロスカット。または自分でもうダメだということで損切りをする。
損切りをしたと思ったら反転上昇して、「なんだ損切りしなければよかったのに」というのがよくあるパターンです。
昨日の動画では、ダウ理論に基づいてエントリーポイントはどこがいいだろうかということでお話をし
てきました。
ダウ理論に基づくエントリーポイントの推奨場所としては安値が切り上がったこと、安値が切り上がって反転上昇しそうだなという優位性のあるポイントでロングエントリーをするのがおすすめですよという話をしました。
ここでロングエントリーをするというのは、ここで反転上昇、大きな上昇を狙えるポイントだから推奨しているわけです。
上昇していくことを期待できるポイントでのロングエントリーでは、どこで損切りをするかというと、この大きな上昇が叶わなかった、想定通りに動かずに、少しは上昇を開始したんだけれどもその後、下がってしまった、これは想定と違う動きですので、もう想定と違う値動きになったらすぐ損切りです。
ここの直近安値を割ったところで損切り。
利益確定の目標を例えばここという風に設定した場合には、損切り幅に対して利益幅が2倍から3倍、場合によっては4倍5倍になるときがあります。
従ってリスクリワードとしては、損切り幅リスク1に対してリワードはできれば2以上、1対1の時も相場状況によってもあるかもしれませんが、できれば1対2、損切り幅よりも利益幅が2倍になるようなエントリーポイントを見つけてエントリーをしていくようにします。
FXのよくある失敗パターンとしてはコツコツドカンです。
コツコツコツコツ利益を積み重ねていったんだけれども、勝率は8割9割あるんだけれども、一旦変なトレード、逆張りの無理なトレードを繰り返して、反転上昇するだろうナンピンロング、ナンピンロング、その結果、今まで積み重ねてきた、コツコツ積み重ねた利益を全部1回のトレードで大きな損切り。結果的にトータル1ヶ月や3ヶ月などの期間で振り返ってみたときに、勝率は8割9割あったとしても、残った利益としてはマイナスになってしまう、プラス利益にならない。
こんなトレードが多いのが現状だと思います。
人間としては、人の欲望としては、損はできるだけ確定させたくない。損切りはなるべくしない。なるべく建値まで戻ってくることを期待してしまいます。
含み損になればなるほどポジション保有期間が長くなる。
一方で利益が乗ってきたとき、利益が乗ってきた時にちょっとでも反転下落しそうものなら、またはすぐ上昇したんだけれどもちょっと頭打ちになってきそうなところを見ると、利益を確定しておこうという気持ちになってしまってすぐ利確。
しかし、その後大きく上昇を続けていって、途中でロングエントリーできるような場所がなければ、ここでの利益幅はこれだけ。
もっと当初見ていた利益目標のところまで辛抱強く持ち続けていたらこんだけの利幅を持てていたのに、少しの利益で手じまいをしてしまう。
これがいわゆるプロスペクト理論によるコツコツドカン、利益を早く確定してしまい、損はなかなか確定できないというジレンマが発生しています。
FXではメンタルが重要か重要でないかというのが時々議論されると思いますが、私としてはメンタルは重要だと思います。
プロスペクト理論に打ち勝つメンタルです。
つまり、損切りについては当初想定していた値動きと違う値動きをしたらすぐ損切りができること。そして、利益確定については当初設定した目標設定に到達するまではなるべくポジションを持ち続けられること。
途中でチキン利食いをして手仕舞いをすることがないようにすること。
そのメンタルが必要だと思います。
今日は簡単ですがこれでおしまいにしたいと思います。
他に何か取り扱って欲しいテーマ、質問などがありましたら、遠慮なくコメントに書いてみてください。
ご視聴ありがとうございました。
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