水平線の引き方、それで合っていますか。

水平線はテクニカル分析の中で最もシンプルな部類に属すると思うが、引き方次第で環境認識の精度が大きく変わってくる。

水平線を使って勝ち続けているトレーダーはそのまま自分の手法を継続すればいいだろう。

しかし、チャートが水平線だらけになって、どのラインが重要なのか分からなかったり、一向に勝てていないのであれば水平線の引き方を勉強しなおすことをお奨めする。

これを機会に「自分の水平線の引き方は間違っていないだろうか」と疑問に感じてみてほしい。

水平線を引く目的は何か?

チャートに水平線を引くからには、その水平線を参考にして環境認識したりトレードシナリオを立てる時の材料に使いたいはずである。

一般的に「水平線を引く目的」は以下の2つだと考えられる。

  • 反転ポイント(レジサポ転換)を見極める
  • 相場がどの価格帯で動いてるのかを見やすくする

上記2つの目的はどちらも共感できる。

では、これらの目的を果たすために「適切な水平線」をきちんと引けているかどうか検証していく。

高値や安値を結ぶ水平線は有効に機能しているだろうか

FXチャートで「水平線を引く」というと、高値と高値、安値と安値を水平に結んで引くラインのことである。

目立つ高値・安値を基準に水平線を引いていくと、いつの間にかチャートが水平線だらけになって、果たしてどのラインが有効に機能するのか訳が分からなくなる人もいるかもしれない。

「一般的に引かれているであろう水平線」を引いてみたのが下のチャートだ。ちなみにY塾でもラインは引くが、下のような水平線は引かない。

上のチャートの中で5、8、12を結ぶ水平線については、一般的にはレジサポラインと呼ばれ、レジスタンスとして機能していたラインが上抜かれた後はサポートラインとして機能するはずという考え方は承知している。(繰り返すが、Y塾ではレジサポラインは引かない

私が引いた水平線が適切であるかどうかは読者によって判断が分かれるかもしれないが、ここでは私が引いた水平線が適切である前提で話を進める。

この1時間足チャートだけを見て環境認識する場合、以下のように考察できる。

  • 安値6番まで一時的に急落したが、急反発したので全体的には上昇トレンドが継続している。
  • 5、8のレジスタンスラインが、今度は12でサポートとしてロールリバーサルすることを期待して買い目線とする。

この環境認識に基づいたトレードシナリオがこちら。

  • 12番の反発を見てロングエントリーし、利益確定の目標は高値10、11とする。
  • 逆に、安値12を下回った場合、ブレイク時にショートエントリーするか、12番ラインまで戻ってきたらショートエントリーし、利確目標は安値9とする。

では、その後の展開を見てみよう。

安値12でロングエントリーした場合、目標の高値11に届かず損切りになる。

Y塾の手法では、安値12に来たときには目線を下に切り替えて戻り売りの準備を行う。何を根拠に目線を下に切り替えるのかはここでは公開できないが、Y塾のカリキュラムを一通り終えた受講生なら理解できるはずである。

ちなみに私はAでショートエントリーし、Bで分割決済、Cで残りを全決済している。

水平線を根拠にしたトレード手法では、12番でのロングは損切りになるが、その後、DやEでショートエントリーしFで利確することもできるだろう。

水平線を根拠にしたトレードを完全に否定するわけではないが、今回の例では、安値12の時点で押し目買いを狙うのではなく、下目線に切り替えることができるY塾の手法の方が優位性があることをアピールしておく。

水平線を消すタイミング

引いた水平線は定期的に整理しないとチャートが水平線だらけになってしまう。

基本的には直近の高値や安値を重視して引き直して、古い水平線を削除することになるだろう。

人によっては、「過去に何度も当たっている水平線は今後も効く可能性が高い」と考えるトレーダーもいるが、そんな昔の安値・高値が当たっていることに何の意味があるのか私には理解できない。

多くのトレーダーがレジサポラインに着目しているので何度も当たっているラインほど機能する」と言うが、押し目買いや戻り売りポイントを見極めるには相場参加者の心理をもっと深く考察した方が良いのではないだろうか。

Y塾で学ぶラインを習得すればトレード技術は飛躍的に向上する

Y塾では、相場心理を読み取るためのラインを引いてエントリーポイントや決済ポイントを見極めている。そのラインの始点と終点は決まっており、定期的に古いラインを削除する必要はない。

インジケーターを一切使わずにローソク足から相場心理を読み解いて、トレードの精度を向上させたいのであれば、Y塾の受講をおすすめする。

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