MT4で最大スプレッドを記録するインジケーター

スプレッドとは

スプレッドとは、買値(Ask)と売値(Bid)の差分のこと。
このスプレッドはFX業者によって異なるし、通貨ペアによっても違う。

大抵、取引量の多い通貨ペア(USDJPYなど)はスプレッドが狭く、GBPJPYなどのポンドがらみの通貨ペアや取引量が少ない通貨ペアはスプレッドが広い傾向にある。

スプレッドは相場状況によって広がる時がある

スプレッドは常に一定ではなく、相場参加者が少ない時間帯や重要な経済指標発表前後、サプライズ報道の直後などは、一時的にスプレッドが広がる。

下の画像は、米国の雇用統計が発表される直前のUSDJPY 1分足のチャートで、スプレッドが11.4pipsになっている。

過去のスプレッド状況をMT4では確認できない

MT4のチャートでは現在のスプレッドは確認できるが、過去のスプレッドが何pipsだったのかは確認できない。

過去のスプレッドの推移を確認したい場合は、インジケーターを利用して記録を取っておく必要がある。

スプレッドを記録するインジケーター

MT4の標準機能では過去のスプレッドを確認できないため、MaxSpreadRecorderという名前のインジケーターを作成した。

MaxSpreadRecorder は、毎分の最大スプレッドを記録するものであり、すべての変動スプレッドを記録するわけではない。

なお、 MaxSpreadRecorder が動作している間だけ記録するため、 MaxSpreadRecorder を動作させる前のスプレッドは確認できない。

MaxSpreadRecorder

MaxSpreadRecorder の動作仕様:

毎分の最大スプレッドとその時の買値(Ask)と売値(Bid)を記録する。
記録した情報を1分間隔でエキスパートのログファイルに出力する。

確認方法

直近のログは、 エキスパートのログファイルで確認できる。

エキスパートのログファイルは、ターミナルの「エキスパート」タブで表示する。

XMのスタンダード口座の USD/JPY の例:

下の例では、最大スプレッド 2.0 が多いが、日本時間 10:55:13 では一時的に 2.5 に広がっていたことが分かる。

過去のログファイルは、メニュー:ファイル → データフォルダを開く → MQL4 → Logs フォルダーに1週間分が格納されている。

逆に言うと、1週間以上前の最大スプレッドは確認できなくなる。

MaxSpreadRecorderのダウンロード

AskRecorder

MaxSpreadRecorder と似ているが、微妙に目的が違うインジケーター AskRecorder を以前作成していた。

AskRecorderの目的はASKの最高値を記録することであり、最大スプレッドを記録することが目的ではない。

興味のある方はこちらもどうぞ。

MT4でASKレートとスプレッドを記録するインジケーター

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