「米中関税を段階的に撤廃することで合意」との報道でドル円が急上昇(2019/11/7)

2019年11月7日 16時過ぎに中国の商務省が「米中がお互いの製品にかけている関税を 段階的に撤廃することで合意した」と発表し、ドル円をはじめとしてクロス円が急上昇しました。

私は前日からドル円のショートポジションを持っており、11月1日の安値を目標にしていました。

青矢印のように下降トレンドを継続させるイメージを持っていたのですが、中国の報道によって相場状況が一変してしまいました。

相場には何が起きるか分かりませんから、今回のような報道で相場の流れが一瞬にして逆向きになることはよくあることです。

この時に、急上昇した方向に飛び乗って付いていくのか、その急上昇が一時的なもので、結局全戻しになるのかどうかは、報道内容や相場状況によって異なります。

私はテクニカル的な根拠が見いだせない場面では飛び乗りはしないようにしています。急上昇が一時的なもので、そこが絶好の戻り売りのチャンスで、結局全戻しになったら悲惨ですからね。

今回の報道による急上昇ではテクニカル的な根拠が見いだせなかったので、飛び乗りロングはしませんでした。

結果的には、明け方まで上昇が続いたので、飛び乗りロングしていれば利益を得られていたでしょうが、それはそれで仕方ないものとして流すしかありません。いちいち「ああしておけば良かった」と悔やんでいると、今後のトレード判断に悪影響を及ぼしかねませんので。

余談になりますが、
過去チャート検証を行っている時に「どうしてここで急上昇しているのだろう?」と疑問に思っても、今回のような報道が原因だった場合、急上昇の原因を遡って特定することができず、過去検証の信ぴょう性が損なわれてしまう可能性があります。

過去チャートでの検証は重要ですが、経済指標や報道に反応した結果が混じっていますので、そういう意味では、リアルタイムのチャートで市場の動向を観察・考察していくのが一番ですね。

ちなみに私は、経済指標や要人発言等で相場が大きく動いた時には、チャート上にメモを残しています。そうすれば、過去チャートを振り返った時に、この大きな陽線は関税報道によるものだったのだなと一目でわかるので便利です。

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