3回止められたのに落ちていかない…ということは?値動きの意味を考える?

今日は「3回止められたのに落ちていかない。ということは?」
というテーマで話をしてみたいと思います。

値動きの意味を考えろ!というどこかで聞いたようなセリフです。

3回止められたのに落ちていかない。
逆に言うと3回止められたら通常は落ちやすい
という意味合いも含んでいるように感じます。

下のチャートで見てみますと上昇トレンドを描いていく中で
1回2回3回止められた。

1回目から2回目は高値切り上げてますので
止められたという風には言えないと思いますが
全体的に三尊のような形で、左肩、頂点、右肩、
三尊を形成して落ちやすいんじゃなかろうかということを
言いたいんだと思います。

確かに、左下から上昇を続けていく中で
高値を切り上げていったけれども
ここで前回高値を切り下げてしまうと、
上昇トレンドが継続しなさそうだなということで、
下に落ちていくんじゃないかなと、


ここの高値を起点として下降1波、2波、3波として
落ちていく可能性が出てきたぞという
高値切り下げの事実を持って、
この辺でショートエントリーをする。

これは確かに理にかなった方法ではあります。

ここで一つ注意していただきたい内容としては
この単一時間足の上昇トレンドから下降トレンド
3回止められたから落ちやすいと考えるのは
この単一時間足だけを見て評価したという
今の現状を踏まえると、これはあまり確率論的に
3波下降を作っていく可能性が高いとは
言い切れないんじゃないかなと思います。

ここで折り返して下に行くのか、
いやいや三尊を作ったように見せて
もう一回上昇を継続してしまうんじゃなかろうか
この下方向と上方向どちらの方の可能性が高いのかを見極めるためには
マルチタイム分析を使って上位足の今のトレンド方向を確認しておく必要があります。

例えば、抵抗体となるような上のところで圧力が発生している。

日足は上昇の方向なんだけれども上の抵抗体に到達してきた。

節目に到達してきたので下がりやすいという場合もあるでしょうし、

日足的には全体的には加工の流れの最中
1時間足レベルで短期的な調整となるような上昇トレンドを作ってきたけれども
ここから日足は全体的には上位足は下方向なのでここから日足順張り方向の下げが強く発生しそうだなという風に考えてショートエントリー。

これは上位足の下方向を汲み取って下方向の目線。
下で落ちやすいところでショートエントリーだよ。
これはいいと思います。

一番良くないパターンとしては日足は縄絶賛上昇中。
絶賛上昇中なんだけども値ごろ感から
1時間足レベルで上昇3波ないし上昇5波を作ってきて
十分上昇していったのでそろそろ下がるんじゃないの
と見て日足は全体的には上方向なんだけども
短期的には下または日足上昇という環境認識をちゃんとできていなくて
そろそろ下がるんじゃないの?ぼちぼち下がりたいよね?という風に考えて
安易にあまり深く考えず下降3波目だから下がるんじゃないのと考えてショートエントリーをする。
これが危険なパターンになります。

日本人は逆張りが好きだという話を今まで何度か聞いたことがありますが、
確かにそうかもしれないですね。

頂点を取って上から下まで全部取ってやろうというような考えが
起きやすいのかもしれません。

ただ、世間一般的にはやはり、順張りトレードが推奨されているように
日足大きな時間足での方向性に沿って
上昇中なのであれば基本的には買っていく戦略が一番いいと思います。

したがってここで高値を切り下げて三尊の形となって下降トレンドを形成しそうだなという状況になった時にここで下降3波をするというのは日足に対して逆張り方向になりますので、
ここはぐっとこらえてエントリーは見送る。

順張りは上方向買っていくことなので逆三尊、3回止められた逆三尊じゃないですね
3回止められたのに落ちていかない3回目落ちそうで止められたのにもかかわらず前回安値を切り上げていくような状況になれば、「ということは?」ということで考えなければいけないというような解説になります。

Y塾としては3回止められたのに落ちていかないというような表現は使っておらず、
他の動画でも言っているように上昇3波目・下降3波目。3波目が推奨のエントリーポイントです。
従ってY塾的な考えでいきますと、
まずは環境認識として日足が上昇方向であれば
順張りとして買いを考えていく。

すでに上昇しきってしまったところでは買うことはできません。

上昇3波目を待ってようということで、上昇3波目はどの局面かというと
この安値から始まる上昇1波、2波、3波目。
3波目の初動ここは推奨のエントリーポイントになります。

日足順張り方向の上方向を狙って買っていくとどうして上昇3波目が上がりやすいのか、
そこは相場心理的にこの上昇局面を誰が作っていくのかを考えれば導き出せるものですが、
今回の動画では控えておきます。

続いて実際のチャートを使って解説してみたいと思います。
こちら2022年10月12日のドル円1時間足チャートです。

この赤い垂直線があるところ、これをちょっと見ていきたいと思います。

まず環境認識として、日足に切り替えます。

当時赤い線のところ、まだ右側がない状態を想定した場合、
左下から上昇中。ドル円絶賛上昇中という局面でした。

目線は上。順張り方向は買い目線になります。
そんな中で1時間足チャートと見てみますと
連日ずっと上昇していって明確な押し目をつけることなく
じんわりじんわり上昇しているというところです。

途中乗りがなかなか難しい状況ですが
トレンドを継続していく中で
途中で乗っていくところとしてはこの赤い
垂直線の所は推奨のエントリーポイントになります。

上昇していった先で買うのではなく、頭打ちになってきたところ
下降3波目ならずを確認した上での上昇1波目には3波目のロングです。

ここ、1時間足のローソク足。
ここで見た時に上昇してきた後、
少し上値が重くなって停滞してるなぁというぐらいの
認識しかできない人が多いと思いますが、

Y塾方式の波形認識としては、明確にここは
上昇3波目ロングエントリーできる場所になります。

5分足に切り替えてみてみますと、赤い垂直線この辺です。
連日上昇していく中で上昇している先っぽでは買わないようにして、
どこか押し目を作った後の上昇3波目はどこかなといった時に
上昇3波目がこうという理解です。

時間帯的には17時台。
ロンドン勢が入ってくる時間帯です。

相場参加者も増えつつ、そして波形認識的に上げやすい形に
なったところでロングエントリーです。
この辺でざっくり買うというものではなく、
Y塾として上昇3波目はどこの地点で
始まるのか明確に定義してますので、
手法通りエントリーすれば全ての受講生が全く
同じ時間全く同じレートでエントリーできることになります。

「3回止められたのに落ちていかない。ということは?」
ということで、値動きの意味を考えましょうという
その値動きの意味、これは私的には環境認識をしっかりしようということだと思います。

なんとなく上値が重くなってるからという曖昧な感じでエントリー根拠を作っていった場合、
やはりその根拠の土台がちょっと弱い。
きちんともうちょっと詳しく明確に言語化できてこそ
根拠を持ったトレードを組み立てられるんじゃないかなとそういうふうに考えています。

トレードとしては結果的には勝ち続けてお金を増やせれば
どんな手法でも構いませんが、
私的には曖昧さをできるだけ排除して、
こういう風なことだから上がるはず下がるはずというふうに
根拠を持って言語化できる、
そんな組み立て方をした方が自信をもってトレードできるんじゃないかなと思います。

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